エイプリルフール2020

その タロットをもつおとこは しずかに かたった。
はげしい あらしのよるに あのダンジョンは あらわれたと。
やみよをきりさく いなびかりで
ぶきみにてらされる あんこくのもん。
そこに たびのなかまが まよいこんだに ちがいない。
そうおしえられた ユジュツしのいっこうは
おそれることなく あしをふみだした。
だが ぬかるむさんやを こえたさきに
ダンジョンを みつけたせつな
びんづめのしょうじょは いへんに きづいた。
「おかしいのです ここは わたしたちの しっている せかいと
なにかが ちがうのですよ。」
しかし あともどりは できない
なかまをさがし ダンジョンを ぶじに ぬけだすまでは……。
いま ながいたびが はじまる……。

「じゃあくなけはいがただよう あやしいダンジョン。まもののくちを おもわせる きょだいなもんから きょうふが あふれだしている。」
ユウ「……!?」
ユウ「な、なんだ!?きゅうに、こえがきこえてきたぞ!」
エルピス「いまのは、ナレーションということでいいのかな?」
テオ「ナ、ナレーションっていったいだれが?」
エルピス「ナレーさぁん?」
メルク「だれなのです!?」
エルピス「すがたはないけど、つねにそばにあるそんざい?」
テオ「そんなひと、いたことあった!?」
ユウ「いろいろみょうだな。けしきも、どことなくちがってみえるし、なんていうか……、」
テオ「レトロよね?」
メルク「こころなしかBGMもちがうきがするのですよ~!」
エルピス「いいものだなー。」
メルク、エルピス「……。」
ユウ「いや、ききいってるばあいじゃないぞ。それよりもはやくダンジョンに……、」
ユウ「んっ?みなれないものがめのまえにうかんでるぞ!?」
メルク「『はいる』と『たちさる』……なのです?」
ユウ「……なんだこれ。」
エルピス「コマンドけいしきだね。すきなほうをタップすると、なにかがおきるよ。」
ユウ「まいど、おもうんだけど、エルピスはいつも、どこからちしきをえているんだ……。」
エルピス「どやぁ……。」
メルク「とにかく、どちらかをタップしてみるのですよ!」

▶たちさる

ユウ「ええっと……。『たちさる』をえらんでみたけど、これでどうなるんだ?」

エルピス「あっ、なんだかくらくなってきた。」
「メルクたちの たびはおわった。 ああ もし さいしょから やりなおすことが できれば なんとか なるのに……。」
メルク「みゅわっ!ナレーさぁんが、ふきつなことをいいだしたのですよ!」
ユウ「ま、まってくれー!」

「ゲームオーバー」

▶はいる

「しめった くうきが ほほをなでる。『トトは ここにいるのか?』ユジュツしのしょうねんは いきをのみ くらやみに めをはしらせた。」
ユウ「なんかかってに、きもちをだいべんされた!」
メルク「ナレーさぁんがついてきたのですよ~!」
テオ「トトのことをしってるのね……。」
メルク「なんだか、ふしぎなきぶんなのですが、とにかくいまは、まえにすすむことに、せんねんするのですよ!」
テオ「うーん、それにしてもほんとうにかわった、ばしょね……。」
ユウ「テオ、あんまりさきにいくと、あぶないぞ。」
テオ「へいき、へいきー!」
テオ「あ、おくのほうでなにかが……わひゃっ!?」
「わぁあああああ!?」
メルク、ユウ「テオーっ!」
「あっ! テオ! こ このゆかは わなだったんだ! テオはいったい どうなってしまったんだ……。」
エルピス「りふじん!」
メルク「みゅぐぐぐぐっ!ひどい!ひどすぎるのですよ!」
ユウ「おこってるばあいじゃないぞ!ほら、はやくテオをたすけにいこう!」
メルク「で、ですが!したのかいにつづくかいだんは、どこに……、」
エルピス「みて、メルク。すこしすすんださきに、とびらがあるよ。」
ユウ「もしかしたら、あのむこうにかいだんがあるのかもしれないな。」

ユウ「うーん……。このとびらをあけたら、いきなりゲームオーバーになったりしないよな?」
エルピス「そのかのうせいはある。」
ユウ「それ、いやすぎないか!」
エルピス「むかしはそれが、あたりまえだったんだぜ?」
メルク「みゅうう……。そんなことあるわけ……。」
「グルルルル!」
エルピス「モンスター!?ユウ、メルク!わたしのうしろに!」
ユウ「き、きたぞ!]
マスターグリフォン「グルルルルゥ!」
ユウ「このダンジョンをすみかにする、モンスターか!」
エルピス「がーん。いきなりラスボスっぽい。」
メルク「ゲームバランスが、さいあくなのですよ!テストプレイなんてしてないよレベルなのです!」
エルピス「でも、やるしかないみたいだね。」
ユウ「またコマンドか……!」

▶にげる

ユウ「とにかくにげよう!」
「ユジュツしたちは にげだした! しかし まわりこまれた!」
メルク「みゅわっ!た、たいへんなのですよー!」
マスターグリフォン「グルルルルゥッ!」
ユウ、メルク「わああああああっ!」

ゲ~ムオ~バ~

▶ヘスペラをよぶ

エルピス「ヘスペラ、おねがい!」
「エルピスは ヘスペラをよんだ!しかし MPがたりない!」
エルピス「なっとくできない!」
ユウ「エルピス!マスターグリフォンが!」
「マスターグリフォンのこうげき!はばたき!」
マスターグリフォン「グルルルルゥッ!」
ユウ「くっ!どうすればいいんだ!」
エルピス「ユウ、わたしがすきをつくるからそのあいだにユジュツを!」
「エルピスの こうげき!」
マスターグリフォン「グルルッ!」
「マスターグリフォンは ふせいだ!」
メルク「ユウさん!」
ユウ「わ、わかった!」
ユウ「くうううっ!とどけーっ!」
マスターグリフォン「グルアアッ!」
ユウ「はじかれた!?というか、いつもとかんかくがちがうぞ!」
「いまのユジュツでは ダンジョンにみたされた やみのちからを いやすことはできない!」
ユウ(ユジュツで、やみのちからをいやす!?どういうことだ?)
メルク「みゅううっ!エルピスがおいつめられているのですよ~!」
ユウ「しまった!」
「マスターグリフォンのこうげき!はばたき!」
マスターグリフォン「グルルルルゥッ!」
「うわー!」
ユウ、メルク「エルピスーっ!」
マスターグリフォン「グルルルルゥ……。」
ユウ「こ、これはかんぜんに、つんだっぽいぞ!」
メルク「さいごまで、あきらめちゃダメなのですよー!」
「そこのふたり!あたまをひくくしろ!」
ガングニール「はあああああっ!」
「ガングニールの こうげき!」
マスターグリフォン「グルルルルルゥッ!」
「クリティカル! マスターグリフォンが わずかにひるんだ!」
「グルルルーッ!」
ユウ「た、たすかった……。」
メルク「のですよ~!」
ガングニール「にげるな、おくびょうものが。しょうぶはまだ、ついてないぞ。」
ユウ「えっ!せっかく、しりぞけたのにどうしてよびもどそうと、しているんですか!?ええっと、ガングニールさん……?」
ガングニール「たんれんだ。」
メルク「たんれん……なのです?」
ガングニール「はごたえのないモンスターのあいてと、ふでしごとのくりかえしでは、やりのうでがおちる。」
ガングニール「ゆえに、このダンジョンにうでだめしにきたのだ。さいきょうとなだかい、マスターグリフォンとてあわせをするためにな。」
メルク「すごいかたに、たすけられたのですよ~!」
ユウ「ああ、ガングニールさんがきてくれなかったら、かくじつにゲームオーバーだったろうな……。」
メルク「みゅうう……。ユジュツがきかないとなると、このさきも、くろうしそうなのです。」
ガングニール「タロットを、もつおとこからきいたのだがこのダンジョンにすくうモンスターはやみのちからに、おおわれているそうだ。」
ユウ「……やみのちから。」
ユウ(そういえばさっき、ナレーさぁんもおなじことをいってたっけ……)
ガングニール「きさまら、このままダンジョンのしんぶをめざすというなら、そうそうになかまをみつけだすんだな。」
メルク「みゅっ!いってしまうのです!?」
ガングニール「わたしには、マスターグリフォンを、おうというもくてきがある。よって、どうこうはできん。」
ガングニール「だが、しんぱいはむようだ。とびらのさきに、ぼうけんしゃのさかばがある。そこでなかまとじょうほうを、えられるだろう。」
「ガングニールは ダンジョンのおくに ほをすすめ やみのむこうへと きえていった。」
「『やるしかないな!』 ユジュツしのしょうねんは たける。 そのひとみは ほのおをやどしたように……、」
ユウ「いってないから!」
ユウ「いや、やるしかないのはそのとおりなんだけど……。」
メルク「それに、マスターグリフォンにとばされたエルピスもさがさないと、いけないのですよ!」
ユウ「ああ、そうだな。よし!とりあえず、ぼうけんしゃのさかばというばしょに、いってみるか!」

「グラスとグラスがかさなる にぎやかなおとと たのしげなこえがひびくここは ぼうけんしゃのさかばだ。」
ユウ「ここが?」
メルク「なにもないのですよ……。」
「ゆかに さかびんがころがり とおくではよったおとこたちが カードゲームにきょうじている。ここは ぼうけんしゃのさかばだ。」
ユウ「……きっと、そうぞうでたのしむきもちもだいじなじだいが、あったんだろうな……。」
メルク「みゅ?だれかが、ちかづいてくるのですよ!」
チック「ぼうけんしゃのさかばへようこそ!わたしは、あんないようせいのチックだよ~。すてきななかまを、しょうかいするね~!」
メルク「はじめましてなのです~!わたしは、びんづめしょうじょのメルクで、こちらは……、」
ユウ「ユジュツしのユウだ、よろしくな。じつはおれたち、はぐれたなかまをさがしているんだけどしたのかいにいくには、どうすれば……、」
チック「ぼうけんしゃのさかばへようこそ!わたしは、あんないようせいのチックだよ~。すてきななかまを、しょうかいするね~!」
ユウ「えっと、それはありがたいんだけど、ききたいことが……。」
メルク(きっと、おねがいしないと、はなしがすすまないパターンなのですよ……)
ユウ(いろいろめんどうだな……)
メルク「ですが、そうもいってられないので、すてきななかまを、しょうかいしてもらうのですよ!」
チック「は~い!それじゃあどうぞ~!」
スフォル「くははははっ!わたしは『ダーク・カタルシス』きょうしゅ、スフォル!」
スフォル「きさまらがのぞむなら、わがきょうだんににゅうだんさせてやろう!」
ユウ「ちがういみで、めんどうそうなひとがきた!」
?(なたね)「どうしたのでござるか?」
ユウ「いや、ちょっといろいろあって……。」
なたね「せっしゃ、なたねともうしまする。もしおこまりなら、よいものをぞんじてござるよ!」
メルク「よいものなのです?」
ユウ「もんだいが、いっきょにかいけつする、まほうのアイテムとか?」
なたね「そんな、あやしげなものではござらん。せっしゃのいう、よいものとは、これでござるよ!」
ユウ「これって、おにぎりか?」
なたね「そのとおりでござる!おにぎりをひとくちたべれば、げんきひゃくばい!」
なたね「きっと、ユウどののなやみもたちどころに、かいけつするでござるよ!」
ユウ「あ、ありがとう……。」

「ひとりは こんとんたるやみから ひとびとをまもるため、ダンジョンへやってきた きょうしゅスフォル。」
「もうひとりは ダンジョンにすくうやみを おにぎりのちからで かいけつしにきた そうじゅつし なたね。」
「うんめいにみちびかれし ものたちは たがいにてをとりあい だんじょんのさいしんぶを めざすのだった。」

メルク「かってにはなしが、すすんでいるのですよ!」
ユウ「ふあんしかない……。」
ユウ「でも、おれたちだけじゃたたかえないし、スフォルさんやなたねのちからをかりるしかなさそうだな。」
メルク「た、たしかに……。ですが、これからどうするのですよ。」
チック「すすむべきみちに、まよったなら、へいかんのたそがれづきから、じょうほうをもらうといいよ~!」
ユウ「へいかんのたそがれづき?そのひとは、いったい……、」
チック「ぼうけんしゃのさかばへようこそ~!」
ユウ「うっ、またこのパターンか。」
メルク「だんだん、このダンジョンになれてきたきがするのですよ……。」
ユウ「……だな。」
メルク「それでは、へいかんのたそがれづきさんを、さがしにいくのですよ~!」

ユウ「さてと、もんだいはここからだ。へいかんのたそがれづきってひとは、このダンジョンの、どこにいるんだ?」
スフォル「うずく……っ。」
メルク「どうしたのです!?もしかして、ぐあいが?」
スフォル「かみのざいにん(クリミナル)のしわざだ……。」
ユウ「くりみなる……?」
スフォル「ユウ……。」
ユウ「は、はい!」
スフォル「クリミナルたちによってまかれたきょむへのぜんちょう(オーメン・オブ・ヴォイド)をいそいでかいしゅうするのだ!」
メルク「オーメン・オブ・ヴォイドというのは、もしかして、つうろにおちているゴミなのです?」
スフォル「ぐっ……!やみにけがれたしんめいを、くちにしてはならない!さぁ、はやくシャイニング・スイーパーを!」
メルク「よくわからないのですが、とにかくヴォイドとやらを、ひろうのですよ……。」
ユウ「どうしてダンジョンににきて、ヴォイドひろいを……。」
ユウ「って、なんだ!?この、ヴォイドは!こいつ……う、うごくぞ!」
なたね「ユウどの!それはヴォイドではなく、モンスターでござるよ!」
ユウ「わっ!ヴォイドのかげにかくれていたのか!」
スフォル「おのれ、ヴォイド!」
ジュレイム「キュイイイッ!」
「ジュレイムが あらわれた!」
ユウ「ついでに、コマンドもあらわれたぞ!」

▶ひっさつわざ

スフォル「このスフォルが、あいてをしよう……!」
スフォル「くらうがいい!こんとんのしんぱん(カオスティック・ジャッジメント)!」
「スフォルがはなった タロットカードは ぜんぜん ちがうばしょに あたった!」
スフォル「よけるとは、なかなかやる!」
ユウ「スフォルさんが、ナレーさぁんのナレーションをよけた!」
ジュレイム「キュイイイッ!」
「ジュレイムの こうげき!」
メルク「みゅわわー!こっちにむかっているのです!」
ユウ「に、にげろー!って、あ……あれ!」
ユウ「おとしあな!?」
メルク「なのですよー!」
「わーっ!」

「わるいが おまえでは おれにかてん……。」

▶たたかう

なたね「せっしゃにまかせるでござる!」
「なたねの こうげき!」
ジュレイム「キュイイイッ!」
「ジュレイムは ひるんだ!」
メルク「みゅ~!なたねさん、すごいのです~!」
ユウ(いまなら、ユジュツがとどくかもしれない……)
メルク「ユウさん!」
ユウ「ああ、いくぞっ!」
ジュレイム「きゅいいー!」
「ジュレイムを とりまいていた やみのちからを ユジュツで いやすことにせいこうした!」
ユウ(……ふぅ。いつもとかってがちがうけど、とにかく、やみのちからってやつをユジュツで、どうにかすればいいんだな)
なたね「おみごとでござる!」
メルク「みゅ~!このいきおいでダンジョンをつきすすむのですよ~!」

「ダンジョンに あしおとがはんきょうする。ところどころに ろうそくのもえかすや こわれたぶきが ころがっている。」
スフォル「このあたりは、オーメン・オブ・ヴォイドに、おせんされているようだな。」
ユウ「ヴォイドのことは、いったんわすれてまえにすすみましょうか……。」

▶すすむ

メルク「いきどまりなのに、すすむのです?」
なたね「なせばなる!おにぎりをたべればなんとでも!でござるな!では、いざまいらん!」
なたね「とりゃーっ!」
ユウ「な、なんだ!?」
メルク「いきおいよくかべにぶつかったら、けしきが、おかしくなったのですよ~!」
ユウ「ダメだ……。これじゃあ、どっちにすすめばいいのかわからないぞ……。」

「ユジュツしたちのぼうけんは まくをとじた。」
「ゲームオーバー」

▶ひだりへ

ユウ「たからばこがあるぞ!」
メルク「みゅ~!さっそく、あけてみるのですよ~!」
なたね「では、せっしゃが!よっこいしょ~!」
スフォル「ふむ、なんだこれは?ふっかつのパスワードとかかれたかみきれが、はいっているぞ。」
メルク「ええっと、どれどれ……。」
メルク「『いあく あはで りあざ つかす をまく がかい もさと あやれ とさま』……、」
メルク「『めたお そらて うたす るなり んわあ ごな』とかかれているのです。」
ユウ「なんだこれ?」
メルク「さっぱりなのですが、むかしはいろいろと、たいへんだったのかもしれない、ということが、なんとなくつたわってきたのですよ……。」
ユウ「そうか……。」
なたね「ほかには、なにもないようでござるな。もときたみちをもどり、まだしらべていないほうにすすむでござるよ。」
▶もどる(▶みぎへつづく)

▶みぎへ

「あらたなる りょういきへとつづく このとびらを ひらくには とうぞくのかぎが ひつようだ。」
メルク「みゅ~!ようやく、すすんだみたいなのですよ!」
スフォル「しかし、とうぞくのかぎとやらはいったいどこに……。」
「くっくっく!どうやらえものがまよいこんだようだな!」
ユウ「だれだ……!」
とうぞくのおやかた、とうぞくのてした「おとなしくゴルドをおいていきな!」
ユウ「だれだーっ!?」
メルク「チックさんにそっくりなのですが、チックさんじゃないのです!?」
とうぞくのてした「くっはっは!おれたちゃ、ダンジョンにすくうとうぞく!」
とうぞくのおやかた「もらえるもんは、なんだっていただいちまうのさ!」
メルク「こ、こえがのぶといのですよ!」
ユウ「これはいったい……。」
スフォル「そういえば、ぼうけんしゃのさかばでしりあった、たびびとがいっていたな。」
スフォル「かつてキャパシティーがたらず、しかたなくいろちがいをよういしたり、じゅうようなきゃらのグラフィックをけずった、かなしきでんせつがあると。」
ユウ「その、たびびとって、なにものなんだ……。」
とうぞくのてした「なにをゴチャゴチャいってやがる!ゴルドをはらうのか!それてもはらわねえのか!」

▶しぶしぶはらう

メルク「ユウさん、どれくらいもっているのです?」
ユウ「じつはいま、53ゴルドしかないんだよな……。」
とうぞくのてした「ああん!?53ゴルドだ~と~!」
とうぞくのてした「たりん、たりん!ゴルドがたりん!ぜ~ったいとおしてやらんのじゃ~!」
なたね「ユウどの!とうぞくたちが、おそいかかってくるでござるよ!」
「わああ!にげろー!」

「ユジュツしたちは にげた。 いつか かならず なかまをたすけると そのむねに ちかって。」
(ゲームオーバー)

▶おとなしくはらう

ユウ「とりあえず、ゴルドでかいけつできるなら、そうしたほうがよさそうだな……。」
メルク「みなさん、どれくらいもっているのです?」
ユウ「66410ゴルド……。」
なたね「せっしゃは520290ゴルドでござる。」
スフォル「わたしは53ゴルド。」
とうぞくのてした「……ほうほう。」
ユウ「これで、いかがですか。」
とうぞくのおやかた「ふんっ!そんなたいきんはいらねぇ!おれたちゃとうぞくだが、あくどくやらねぇのがしんじょうだ!」
とうぞくのてした「さぁ、つうこうりょうとして10ゴルドだけいただくぜい!ほれ、とうぞくのかぎをうけとりな!」
ユウ「ふぅ、おおごとにならなくてよかった……。」
ユウ「じゃあさっそく、とびらをあけてみるか……。」

メルク「みためは、これまでとおなじなのですが、ここが、あらたなりょういきなのです?」
ユウ「このどこかに、へいかんのたそがれづきさんが……、」
スフォル「かんじる……っ。」
メルク「またヴォイドなのです?」
スフォル「いや、まりょくのはどうだ。どうやらかなりのつかいてが、このさきにいるようだざ。」
メルク「ユウさん!」
ユウ「ああ、いってみよう!」

「まりょくのはどうが ほとばしるくうかん。 ここは えんかんより はずれたばしょと つよく むすびついている。」
ユウ「なんだ、ここ?ふしぎなもようが、えがかれているぞ……。」
メルク「みゅ?だれかいるみたいなのですよ!」
?(ヘルメトレス)「おやおや、きみたちが、みちびきをもとめさまよう、ユジュツしのいっこうだね。」
ユウ(えっ、おれたちのことをしってる?)
ユウ「あの、あなたはいったい……。」
ヘルメトレス「ヘルメトレス。ここではない、べつのじかんじくで、あかつきへみちびくものが、そうなづけてくれたのだよ。」
なたね「あかつきへみちびくもの……でござるか?」
スフォル「……っ。ささる、やけにむねにささる。」
メルク「スフォルさんが、なぜかうれしそうなのですよ……。」
ヘルメトレス「はっはっは、すまない。つい、いつものちょうしでかたってしまったね。」
ヘルメトレス「それよりいまは、さきへといそぐべきだ。」
ヘルメトレス「なぜならこのダンジョンは、ちつじょのえんかんからはずれたせかいであり、きょうというひにまくがおりれば、すべて、むにきしてしまうのだから。」
メルク「それはつまり、ダンジョンがきえてしまうという、いみなのです!?」
ヘルメトレス「そうなるね。」
なたね「たいへんなことに、なってきたでござるな……。」
ユウ「はやくトトたちをみつけて、ここから、にげださないと!」
ヘルメトレス「きみのなかまは、マスターグリフォンのすみかにいるはずだ。だが、そこにたどりつくにはこれまでいじょうのこんなんに、そうぐうするだろうね。」
メルク「それでもわたしたちは、たちどまるわけには、いかないのですよー!」
ヘルメトレス「はっはっはっ、いいめをしているねえ。では、ひつぜんとぐうぜんをまとい、えんかんのはざまにあしをふみいれたきみたちに、これをさずけよう。」
ユウ「すいしょうだま、ですか?」
ヘルメトレス「しんのげんしょうをうつしだす、ことわりのすいしょうだ。これがあれば、みちをきりひらけるだろう。」
ヘルメトレス「そして、もしかなうなら……。えいちのたんきゅうしゃを、さがすといい。」
「かべのもようが あやしくまたたく。きづけば ユジュツしいっこうの めのまえには……。」
「どくどくしいいろの すいめんをもつぬまが ひろがっていた。」
ユウ「なんだ?あの、あやしいゆかは……。」
メルク「みゅうう……。どうするのです?」

▶ふりかえる

ユウ「うしろも、にたようなじょうたいか……。」
なたね「ユウどの、つぎは、どうするでござるか?」

 ▶ひだりへ
(2個下の▶ひだりへに続く)

 ▶みぎへ
(2個下の▶みぎへに続く)

▶しらべる

ユウ「すすむまえに、すこししらべたほうが、いいかもしれないな。」
「そのほうが、けんめいだとおもうぜ。」
「……あなたは。」
ユウ「トトがここにいると、おしえてくれたうらないしの、アルシオンさん……ですよね?」
アルシオン「ほう、あのときのユジュツしか。」
アルシオン「どうやら、タロットがつげたとおり……。めんどうなことに、なっているようだな。」
なたね「たろっと……とやらをつかえば、そんなことまで、わかるのでござるか?」
アルシオン「おれのうらないは、よくあたる。おのぞみとあれば、なんでもうらなってやる。」
スフォル「ユウよ、これはチャンスだぞ!」
スフォル「この。おしゃれきんにくな、うらないしにうらなってもらえば、きっとダンジョンをこうりゃくできるのだ!」
ユウ「た、たしかに!あの、アルシオンさん!もしよければ、もういちど、おれたちのことを……。」
アルシオン「いいぜ、とくべつにうらなってやる。おまえたちのもつ、すいしょうだまのおかげで、おれのなすべきことが、めいかくになったからな。」
メルク「どういう、いみなのです?」
アルシオン「まあ、こっちのはなしだ。それより、はじめるぞ……。」
アルシオン「みろ、ぜんしんやしょうりをいみする『せんしゃ』のカードだ。つまりは……。」
ユウ「このみちを、まっすぐってことか。」
アルシオン「しんじるかどうかは、あんたしだいだ。うらないはじょげんであって、みらいではないからな。」
ユウ「なるほど……。」
アルシオン「じゃあな。ただしいいちのアルカナが、あんたたちをみちびくように。」
メルク「いってしまったのですよ……。」
メルク「ユウさん、どのみちにすすむのです?」
ユウ「そりゃ、もちろん……。」
ユウ「カードがおしえてくれたとおり、ぜんしんだ。」

なたね「ユウどの、つぎは、どうするでござるか?」

▶ひだりへ

ユウ「とりあえず、ひだりへいってみよう……。」

ユウ「ぐっ!なんだ!?」
「ユウたちは ダメージをうけた。」
スフォル「りょうどうせしどくあく(ウォーター・ポイズン)か!ユウよ!このまますすむといずれぜんめつするぞ!」
ユウ「も、もどりましょう!」
「ユウたちは ダメージをうけた。」
メルク「みゅわ~!どこもかしこもウォーター・ポイズンなのですよー!」
ユウ「ダメだ!うごいたら、そくアウトだぞ!」
なたね「そうはいっても、たいせいをいじするのはしなんのわざで、ござるよ!」
ユウ「うううっ、つらい……ああ、だめだ!」
ユウ「あしがつった!」
「ユウさーん!」

「ユジュツしいっこうは ちからつき なかまのきゅうしゅつに しっぱいした。」

「あ~! エルピスの げんきのみずが なくなった~!」

▶みぎへ

ユウ「よし、こっちにいこう……。」
ユウ「くっ!なんだ!?」
「ユウたちは ダメージをうけた。」
ユウ「ゆかをふんだだけで、ダメージが……。」
メルク「どうするのです!?このさきも、おなじゆかがつづいているのですよー!」
なたね「そんなときは、おにぎりでござるよ!」
ユウ「こんなときに、おにぎり!?」
なたね「おにぎりをひとくちたべれば、つかれがとれ、ふたくちたべれば、ふたたびあるくつりょくがわいてくる……。」
なたね「おにぎりには、そういったちからがあるのでござる!」
ユウ「おにぎり、ばんのうすぎないか?」
なたね「しんじつでござるよ。だまされたとおもって、さぁ。」
ユウ「わ、わかった……。」
「ユウたちは おにぎりをたべた。 たいりょくがかいふくした。」
メルク「す、すごいのですよ~!」
ユウ「これなら、なんとかなりそうだな!」
なたね「さぁさぁ、いざすすむでござる!」
「ユウたちは ひどいダメージをうけた。」
ユウ「くっ、いまのはきつかったな!」
なたね「だいじょうぶでござる!この、さけおにぎりがあれば!」
「ユウたちは おにぎりをたべた。 たいりょくがかいふくした。」
メルク「みゅうう……。すすんでもすすんでも、けしきがかわらないのです。」
スフォル「このじょうきょうがつづくと、さすがにきびしいぞ……。」
ユウ「たいりょくてきにも、そろそろげんかいですね……。」
メルク「ユウさんは、だいじょうぶなのです?」
ユウ「いや、おれはまだまだ……。んっ?」

ユジュツし HP:01 じょうたい:よわき 
スフォル  HP:07 じょうたい:つよき
なたね   HP:09 じょうたい:おにぎり

ユウ「うわぁ!ちょ、ナレーさぁん!こじんじょうほうを、かってにださないでくださいよ!」
メルク「ユウさん、そうとうむりしていたのですね……。」
なたね「むりはきんもつでござるよ?」
ユウ「じょうたいがおかしい。なたねにしんぱいされた!」
ユウ「って、それより……。なぁ、なたね。おにぎりは、あとどれくらいあるんだ?」
なたね「それが……。じつは、さっきのさけおにぎりで、たくわえが、つきてしまったのでござるよ。」
ユウ「ということは……。つぎで、このダメージゆかをとっぱできないとぜんめつするってわけか……。」

▶みぎへ

ユウ「みぎだ!このせんたくに、おれはかける!」

ユウ「えっ!いきどまり!?」
メルク「しかも、ラビューンがいるのですよ!」
ラビューン「キュイイィィッ!」
なたね「このじょうたいで、たたかうのは、さすがにきびしいでござるな……。」
ユウ「に、にげろーっ!って、わわっ!あしがもつれて……、」
メルク「ユウさんが、がんめんからダメージゆかに、つっこんだの
ですよー!」
ユウ「し、しまったー!」
「ユウどのー!」

「さぁ くにへ かえるんだ。 かぞくが まっているぞ……。」

▶すすむ

ユウ「まっすぐいこう……。」

ユウ「みんな!ダメージゆかをぬけたぞ!」
メルク「きっと、このおくにテオやトトが……!」
「キュキューッ!」
ユウ「このなきごえは!トトッ!」
メタルトト「キューッ!」
ユウ、メルク「えっ!?」
スフォル「ほう、このモンスターがユウの、あいぼうのトトか。」
なたね「これはずいぶんと、はがねっぽいすがたでござるな……。」
ユウ「ち、ちがうんだ!」
メルク「ふだんはしろくて、もちっとしただいふくてきな……。」
メタルトト「キュキューッ!」
ユウ「な、なんだ?トトがおれたちを、いかくした!?」
ユウ(おかしいのは、みためだけじゃない……。これもダンジョンにただよう、やみのちからのえいきょうか!?)
ユウ「だったら、ユジュツでどうにかしないと!」
メルク「どうするのです!?」

▶ユジュツ

「ユウは ユジュツをかけた!」
ユウ「いっけええええっ!」
メタルトト「キュキュッ!」
「しかし ユジュツはとどかなかった!」
「キューキュッ!」
メルク「みゅわわ!トトがにげるのですよ!」
ユウ「トトー!もどってきてくれー!」

「ユジュツしいっこうは なかまのきゅうしゅつに しっぱいした。」

「あ~!メルクの げんきのみずが なくなった~!」

▶ひっさつわざ

スフォル「くらうがいい!カオスティック・ジャッジメント!」
「スフォルがはなった タロットカードは メタルトトの メタルそうこうにダメージをあたえた!」
スフォル「おおっ!あたった!」
ユウ(きっと、ぐうぜんあたったんだろうな……。なんてことを、かんがえているばあいじゃない!これはチャンスだぞ!)
メルク「ユウさん、いまなのです!」
ユウ「ああ、いくぞ!」
トト「キューッ!」
「ユウたちは やみのちからを いやすことに せいこうした。」
メルク「やったのですよー!」
「1983715けいけんちを かくとく。 ユウの レベルがあがった! テレレレッテッテッテー!」
ユウ「おれのレベルが?」
メルク「ひょっとして、たくましくなったりするのです?」
「ユウの からだに ちからが みなぎってきた……。」
ユウ「おお、これがレベルアップした……おれか。」
メルク「ちがーう!レベルアップのほうこうせいが、まちがっているのですよー!」
トト「キューッ!」
メルク「ほら、トトもふまんそうなのですよ!」
ユウ「いや、そうじゃない!いやせたとおもっていたけど、どうやらまだやみのちからが、のこっていたみたいだ!」
トト、トト、トト「キュキュー!」
「トトたちのようすが おかしい!?」
メルク「みゅみゅっ!?トトがたくさん、いるのですよ!」
「わっ!どんどん、ふえていくぞ!」
キングトト「キュウウウッ!」
ユウ「うわっ!これも、やみのちからのえいきょうなのか!?」
スフォル「だとしたら、もういちどユジュツをかけ、もとのすがたにもどすしかないな!」
なたね「ユウどの!せっしゃ、びりょくながらえんごするでござる!」
ユウ「ありがとう!スフォルさん、なたね!」
メルク「ならんでいると、いわかんがすごいのですがそのことは、いったんわすれるのですよ!」
メルク「ユウさん、なにか、さくせんはあるのです?」
ユウ「ああ、きょうりょくして、いっきにかたをつけるぞ!」
なたね「しょうちしました!スフォルどの、じゅんびはよいでござるか!」
スフォル「くははははっ!いつでもいいぞ!」
なたね「では、いざまいらん!」
「なたねの こうげき!」
なたね「えいっ!」
キングトト「キュウッ!」
「キングトトは こうげきをかわした!」
なたね「ひっかかったのでござる!せっしゃは、おとりでござるよ!」
スフォル「ほんめいは、このわたしだ!」
スフォル「くらえっ!カオスティック・ジャッジメント!」
「クリティカル! キングトトは うごけない!」
なたね「ユウどの!」
ユウ「まかせてくれ!」
キングトト「きゅううううううっ!」
メルク「みゅ!?」
トト、トト「きゅ!?」
ユウ「いやせたけど、にひきにふえた!」
メルク「ど、どうするのです?」
なたね「ユウどの、すいしょうだまでござるよ!」
ユウ「ヘルメトレスさんに、もらったやつか……。」
メルク「さっそくつかってみるのですよ!」
「ユウたちは トトのずじょうに すいしょうだまを かざした。」
トト、トト「きゅきゅ~!」
テオ、トト「……。」
トト「きゅ~!」
テオ「メルクねぇ、ユウにぃ!」
メルク「テオ!ぶじだったのですよ~!」
ユウ「けがはないか?とつぜんあなにおちたときは、ほんとうに、しんぱいしたんだぞ……。」
テオ「ごめんなさいユウにぃ……。」
メルク「あやまらなくて、いいのですよ!それよりどうして、テオはトトになっていたのです?」
テオ「うん、あたしもよくわかってないんだけど、ダンジョンにただようまりょくが、どうやら、かんけいしているみたいなの。」
なたね「このダンジョンは、ほんとうになぞだらけでござるな。」
スフォル「のこるなかまをみつけて、そうそうにたちさらないと、めんどうなことになるぞ。」
テオ「ええっと、このひとたちは?」
なたね「せっしゃは、なたねでござる。」
スフォル「ダーク・カタルシスきょうしゅ、スフォルだ。」
テオ「ダーク・カタルシス?」
ユウ「……テオたちをさがすためにちからをかしてもらったんだ!」
メルク「このダンジョンにある、ぼうけんしゃのさかばで、しりあったのですよ~!」
テオ「ぼうけんしゃのさかば……。」
ユウ「しってるのか?」
テオ「トトのすがたになっているあいだ、ジュレイムやラビューンのことばが、ふしぎとりかいできたの。」
テオ「それで、はなしをきいていたら、そういうばしょがあるって、いってたわ!」
メルク「ほかには、なにかはなしていなかったのです?」
テオ「たしか……かためが、かみでかくれたおんなのこが、マスターグリフォンと、いっしょにいるって。」
ユウ「それって、もしかしてエルピスじゃ!?」
メルク「ついにけっせんのときが、おとずれたのですよ!」
ユウ「よしっ!みんなでちからをあわせて、マスターグリフォンをいやそう!そして、エルピスをたすけだすんだ!」
スフォル、なたね「おーっ!」
「グルルルゥッ!」
なたね「むむっ!どうやら、マスターグリフォンはわれらよりもさきに、やるきをみなぎらせていたようでござるよ!」
マスターグリフォン「グルルルゥゥゥッ!」
メルク「どうするのです!?」
スフォル「こんなときは、じんけいへんこうだ!」
ユウ「じんけいへんこうって、いったい、どうすれば……。」
スフォル「いいか、ユウ。われらはこれより、インペリアルユジュツというけっせんようじんけいでたたかう。」
ユウ「おおっ!なんだかかっこいい!」
スフォル「たいりょくのある、なたねがぜんえい、りょうわきを、しゅんびんせいのたかいトトとかりょくのあるテオがかためる。」
スフォル「そして、きさまとメルクはわたしのうしろにたつ。つまりは、きさまたちのポジションがいちばんあんぜん。ゆえに、ユジュツにせんねんできる、というわけだ。」
テオ「すごい!これなら、いやせそうだわ!」
トト「きゅきゅ~!」
なたね「では、いざ……じんじょうに!」
「マスターグリフォンは まちくたびれた! げっこうの はばたき!」
マスターグリフォン「グルアアアッ!」
「うわあああっ!」
ユウ「えっ!いまのしょうげきで、もとのレベルにもどった!」
メルク「みゅわわっ!つよいのです!このままでは、いやせないのですよー!」
「あきらめるな!」
ガングニール「なにがあろうと、さいごまで、おれないというかくごがあれば、こんなんに、かざあなをあけることができる。」
ユウ「ガングニールさん!」
ガングニール「たて、ユジュツしよ。」
ガングニール「そのあしで、きょうてきにたちむかい、そのてで、しょうりをつかみとるのだ。ともにたたかう、なかまとともに。」
メルク「ユウさん、しょうねんばなのですよ!」
ユウ「よし……。もいいちど、じんけいへんこうだ!」
メルク「ですが、さきほどのじんけいは……。」
ユウ「かんたんにふせがれた……。」
ユウ「でも!もういちど、みんなでちからをあわせれば!」
ガングニール「ならばわたしが、せんとうにたちきさまらのやりとなり、たてとなろう。」
なたね「おお!それならば、われらのこうげきと、ユウどののユジュツが、とどきそうでござるな!」
テオ「いこう!ユウにぃ!」
ユウ「これできめるぞ!」
ユウ「インペリアルユジュツ!」
マスターグリフォン「グルルルーッ!」
「インペリアルユジュツが せいこう! やみのちからを いやすことに せいこうした!」
ユウ「やった!とどいたぞ!」
メルク「ですが、きもちがまだおちついていないようなのですよ!」
マスターグリフォン「グルルゥ……。」
「まって、みんな!」
メルク「みゅっ!このこえは!」
「エルピス!」
テオ「よかった!ぶじだったのね、エルピスねぇ!」
トト「きゅーっ!」
エルピス「うん、めちゃげんき!ふっとばされたけど、あのあと、マスターグリフォンにたすけられたから。」
メルク「たすけられたって、どういうことなのです!?」
エルピス「いっしょにいて、わかったんだ。マスターグリフォンは、むやみにおそいかかって、きたわけじゃなくて……、」
エルピス「ふしぎなダンジョンに、まよいこんだぼうけんしゃたちが、きけんなめにあうまえにおいだそうとしていたことが。」
ユウ「マスターグリフォンが、そんなことを……。」
エルピス「もちろん、さいしょはわたしも、おいだされかけたけど、そこはガッツでのりこえて、ごういんに、おてつだいしてみた。」
エルピス「けっか、もうマブダチ。」
マスターグリフォン「……ぐるるぅ。」
ユウ「なるほど、そうだったのか。」
なたね「だからせっしゃも、ダンジョンにはいってそうそう、マスターグリフォンに、そうぐうしたのでござるな。」
スフォル「なたねも、そうだったのか?」
なたね「ということは、スフォルどのも?」
ガングニール「ふむ、ここにいるものはみな、マスターグリフォンの、せんれいをうけたというわけか。」
エルピス「む、こちらのみなさまは、どちらさま?」
テオ「あたしやエルピスねぇが、いなくなったあとに、なかまになってくれたんだって!それで、みんなでたすけにきてくれたの!」
エルピス「それは、かたじけない。」
なたね「いえいえ、ぶじでなによりでござるよ。」
ガングニール「さいかいを、よろこぶのもいいが、どうやらわれわれには、あまりよゆうがないようだぞ。」
ユウ「どうしたんですか?こわいかおをして……。」
ユウ「んっ!?」
メルク「ダ、ダンジョンがくずれだしたのですよ!」
なたね「ヘルメトレスどのがいっていた、ダンジョンしょうめつのときが、せまっているのでござるよ!」
トト「きゅきゅーっ!」
エルピス「お、おお。しょうげきのじじつ。」
ガングニール「こんらんするきもちはわかるが、いまはおちつけ。」
エルピス「びしっ。ラジャー。」
ユウ「さすが、エルピス……。どんなときもブレないな。」
メルク「ユウさん!かんしんしていないで、だっしゅつするのですよ!」
ユウ「そ、そうだな!さぁ、いそごう!」

ユウ「ん?このもようはたしか、ヘルメトレスさんがいたばしょにもあったような……。」
「モンショウニ テヲ カサネヨ。ナゾヲ アカセバ ヒカリハ チカヅク。 かべには そうかかれている。」
メルク「ふれたら、いったいなにが……。」
ユウ「ヘルメトレスさんとあったちょくご、おれたちは、べつのばしょにとばされたよな。」
ユウ「だから、ひょっとしたら……。このもんしょうをつかえば、なんとかなるのかもしれない……。」
なたね「では、ためしてみるでござるよ!」

「これは、いったい……。」
「ふっかつの パスワードを にゅうりょくしてください。」

「……っ!」
「みて、ユウにぃ!さいごのぎょうが、くうはくになってる!」
「ということは、のこりのぶぶんをにゅうりょくすれば!」
「よし、いそいでにゅうりょくするぞ!」

▶ペペぺ ペペぺ

「パスワードは!『ペペぺ ぺぺぺ』だ!」
「パスワードが ちがいます」
「みゅわ~!ちがったのですよ~!」
「せっしゃたち、これからどうなるのでござるか?」
「ナレーさぁん?あれ、どうしてなにもこたえてくれないんだ!?」
「ナレーさぁん!」

「ユジュツし いっこうは ちつじょの えんかんに もどれなかった。」

 GAME OVER
▶CONTINUE
 RETRY

「ゲームオーバー」

▶んわあ ごな

「パスワードは!『んわあ ごな』だ!」
「パスワード いっち!ちつじょの えんかんへともどる ひかりのみちを かいほうします。」
「やった!せいかいだ!」

「あかつきへとみちびく まばゆきひかりが ふりそそぐ。 きづけば ユウたちは……。」
「ぼうけんしゃの さかばに たどりついていた。」
ユウ「ああ、ぼうけんしゃのさかばが、たいへんなことに!」
テオ「ねぇ、ユウにぃ……。これのどこがさかばなの?」
ユウ「いや、ここはカードゲームにきょうじるぼうけんしゃたちがいたり、みんなでおさけを……、」
ユウ「ってせつめいはあとだ!とにかく、ここはかつてさかばだった!そういうじだいが、あったことにしておいてくれ!」
テオ「う、うん!あたし、ここがさかばだったとおもえるようにがんばるわ!」
トト「きゅきゅきゅー!」
エルピス「ユウ、いそいだほうがいいってトトが。」
ユウ「わ、わかった。」
メルク「ユウさん、どうするのです?」
ユウ「ええっと、そうだな……。」
ユウ(つうろにつづく、とびらをつかえば、ダンジョンのいりぐりに、かならずちかづくはずだ。ということは!)
「ユウの バンダナが かぜをうけ まよこにたなびく。 そのかおに もはやいっさいの まよいはなかった。」

▶とびらをひらく

ユウ「さぁ、だっしゅつだ!」
「ユウは とびらを おしひらいた。 だが そのしょうげきで てんじょうがくずれた。」
スフォル「ええいっ!みんないそぐのだ!」
なたね「だ、だめでござる!このままでは、みうごきできないでござるよ!」
ガングニール「かくごだ。かくごをもって、かけぬけろ。」
ユウ「みんな、あきらめずにつきすすもう!」
なたね「わ、わかったでござる!」
トト「きゅーっ!」

「わわ!みて、ひかりだ!エルピスねぇ、ほら!」
「うおー!でぐちだぁー!」
「やった、だっしゅつできたぞ!」

CONGRATULATIONS! THIS STORY IS HAPPY END!
KOREWA YAMINO CHIKARAGA MISETA MABOROSHI DESU.
MOU ICHIDO CHOSEN SITEKUDASAI!

▶しゅういをしらべる

ユウ「バンダナが、まよこに……。」
ユウ「ははっ、ナレーさぁん。ありがとう……。」
テオ「どうしたの、ユウにぃ?」
ユウ「みんな、くずれているかべを、つきやぶるぞ!」
スフォル「かべって、いったいどうしたのだ?」
ユウ「こわれたかべの、すきまからかぜが、ながれこんでいるんですよ!だから、これをたどれば、きっとそとに!」
エルピス「……でも、このかべ、くずれているけど、がんぞうそうなかんじかも。」
ガングニール「こころをつよくもて。おれればみちは、そこでおわるぞ。」
ユウ「ガングニールさんのいうとおりだ!さいごまで、あきらめずにつきすすもう!」
エルピス「うん。わかった。ガッツでつっこむ。」
なたね「みんなで、たいあたりするでござるよ!」
トト「きゅーっ!」
ユウ「じゃあ、いくぞ!」
エルピス、メルク「せーの!」

「ん?みて……ひかりだ。」
「みゅーっ!ついに、だっしゅつなのですよー!」

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