冬のワクワク体験入隊キャンペーン

開始時

バルトロメイ「全員整列!気をつけ!敬礼!」
バルトロメイ「悪夢のピクニックによく来たな、お前たち!体験入隊とはいえ、辺境調査隊として、だ……じゃ……、」
バルトロメイ「おい、ヴァレリー!なんて読むんだコレ!」
ヴァレリー「惰弱者ですよ、隊長!つーか、カンペなんか読んでると総隊長に怒られますよ!アンタが率先して教官役をやりたいって言ったのに!」
バルトロメイ「だって教官てカッコよさそうだし……、モテそう、じゃん?」
ヴァレリー「くっ、マズイ!このままだと連帯責任で第5番隊全員が総隊長に鍛えなおされる……ッ!」
ヴァレリー「もうオレが説明しますから、アンタは黙ってください!」
バルトロメイ「なるほど……、黙って背中で語る男はカッコイイ、ってやつだな。」
ヴァレリー「そういうことでいいですから。しばらく彫像みたいにしててください。」
ヴァレリー「えー……、気を取り直して!」
ヴァレリー「今回は辺境調査隊の体験入隊に来てくれてありがとな。バルトロメイ隊長が言ってたのは、まあ……、ただの私利私欲ゆえだから、気にせず気楽にしてくれ。」
ヴァレリー「あくまで入隊は、『体験』だし、モンスターから身を護るための戦術を学びに来たと思って、気楽に楽しく参加してくれりゃ、オッケーだ。」
ヴァレリー「一緒に訓練に参加するパーティの仲間も、オレたちが課題に応じて派遣するからな。難しいことを考えなくても大丈夫だぜ。」
ヴァレリー「んじゃ、まずは今から紙を配る!」
バルトロメイ「……。」
ヴァレリー「行き渡ったな?それは見ての通り、ビンゴカードだ。」
ヴァレリー「今回の体験入隊は第二部制になっている。ルーキー向けのビンゴカードが埋まれば、エキスパートにチャレンジできるってわけだ。」
バルトロメイ「……。」
ヴァレリー(……は、はやく説明を終わらせねーと。後ろの震える彫像がやらかす前に……!)
ヴァレリー「え、えー、ビンゴカードに対応する訓練をこなせば、スタンプを押すからな!ビンゴが揃えば景品を進呈だ、頑張ってくれ!」
ヴァレリー「ってことで、説明はこれで終わりだ!ワクワク体験入隊のはじまり……、」
バルトロメイ「クソーっ!ハメたな、ヴァレリー!やっぱ喋ってる方がカッコイイじゃねえか!オレもなにかしゃべりてぇ!モテそうなの!」
ヴァレリー「モテたいなら黙っててください!はやく、みんな、はやく行ってくれ!隊長はオレが止めとくから!だからッ……、」
ジャルキィ「フルスロットルだ!」
リュフト「待て、バカーッ!間違えた、隊長ーッ!」
ヴァレリー「ああーっ、また問題児が……ッ!」
ジャルキィ「面白そうなことをやっていると聞いてはせ参じたぞっ!」
バルトロメイ「なっ、まずいぞ、ヴァレリー!ジャルキィ隊長に体験入隊の女の子をとられる!」
ヴァレリー「第3番隊隊長まで来た……。もうオレには止められない……、終わった……。」
ジャルキィ「ユーキユキユキユキ、なるほどな。バルトロメイよ!どちらが女の子に慕われる教官になれるか、勝負だッ!」
バルトロメイ「フッ、もうアンタの下にいた頃とは違うぜ!この勝負、彼女持ちの副隊長参謀を持つオレがもらった!」
ヴァレリー「オレを巻き込まないでください!あと、女の子だけじゃなくて男もちゃんと指導してください!」
ジャルキィ「じゃあ、どちらが男の子と女の子をドキドキさせられるか、勝負だッ!」
バルトロメイ「受けて立……、受けて立って、いいのか……!?」
バルトロメイ「いや、男に惚れられてこそいい男だと恋愛指南書にも書いてあった……。モテモテ教官にオレはなる……ッ!」
ジャルキィ「それでこそ我が好敵手、バルトロメイ。」
ジャルキィバルトロメイ「体験入隊、開始だーッ!」

Lv.1 新入り級:デジェル

デジェル「……。」
デジェル「すまない、声をかけづらかっただろうか。よく不機嫌そうに見えると言われるんだ……。」
デジェル「私は第5番隊のデジェル。ガッツに関する教育係を任されている。」
デジェル「辺境調査に限らず、ガッツを上げることは重要だ。ガッツを上げると、攻撃間隔が短くなり、攻撃力や体力も上昇する。」
デジェル「Spを消費してしまうが、できるだけガッツを上げたほうがいいだろう。」
デジェル「では、さっそく訓練をはじめてみよう。なにごとも実践あるのみ、だからな。わからないことがあれば、また声をかけてくれ。」
デジェル「……声をかけやすいよう、君がガッツの訓練をしている間、私は笑顔の練習をしていた方がいいかもしれないな。」

Lv.2 新入り級:ティレーズ

ティレーズ「おう、よく来たな。オレは第5番隊のティレーズ。」
ティレーズ「あー、デジェルにはもう会ったか?新入りの時から世話してる後輩でな。」
ティレーズ「話しかけにくいかもしれねーけど、いいやつだから、ま、怖がらないでやってくれ。」
ティレーズ「さてと、オレの授業は属性についてだ。属性には5種類ある。炎、水、風、光、闇だ。」
ティレーズ「ちなみにだが、オレの、世界で一番美人な妹は風属性だ。オレにとってはまさしく光だってのに、不思議だよな。誰が属性なんて決めてるんだか。」
ティレーズ「そうそう。属性にはそれぞれ有利不利があって、与えるダメージが増えたり、受けるダメージが減ったりする。」
ティレーズ「例えばだが、水属性は炎属性には有利だが、風属性には不利……、といった関係がある。」
ティレーズ「有利な属性でパーティを組む事が大切ってことだ。まあ、オレは属性関係なく、妹には弱く、妹にちょっかいかけるやつには強いけどな。」
ティレーズ「よし、基礎がわかったら訓練に入ってみてくれ。頭を使うバトルってのを一度知っちまえば、もうただ突っ込むだけの脳筋バトルには戻れねーぜ。」

Lv.3 新入り級:ニックス

ニックス「あっ、きたきたー!待ってたよ、ぼくは第3番隊のニックス!こっちは仲良しのネネオー!」
ネネオー「ねねおー!」
ニックス「ぼくはシードスキルについて教えるよっ!きみにはシードモンスターっている?クエストで協力してくれるモンスターのことなんだ。」
ニックス「シードモンスターを召喚すると、戦ってる相手にダメージを与えてくれるんだけど、さらに、シードスキルってのも重要なんだ!」
ニックス「今回はソウルとブレイクっていう種類のスキルを使うよっ!ユニットの攻撃能力を上げてくれるんだ。5回まで重ねがけができるらしいよ、すごいねえ。」
ニックス「えーっと、それからね。他にも種類があるから、別の訓練でも教えてくれるんだってさ!」
ネネオー「ねねおー!」
ニックス「あっ、いけないいけない!ありがとう、ネネオー。リージュさんに書いてもらったメモを落とすところだった!あははっ、ぼく、本当は説明より走る方が得意なんだ。」
ニックス「でも、辺境調査隊として向上心を持たなきゃね!一緒にジャルキィさんみたいになれるよう、がんばろーっ!」
ネネオー「ねねおー!」

Lv.4 新入り級:リージュ

リージュ「んー、どっちのルーンの色が今日のあたしに似合うかなー。」
リージュ「あ、なにしてるのか気になる?ふふーん。ルーン、選んでんの。」
リージュ「あたしは第3番隊のリージュ。あんたはおしゃれと強さ、両立したくない?そんな時にうってつけなのはルーン!」
リージュ「一見、おしゃれなアクセサリーに見えるけど、ルーンを装備することで体力や攻撃力があがったり、特殊な効果が発揮されるの。」
リージュ「今回、あんたに使ってもらうのは……、ガッツルーン!バトル開始時のガッツが上がっていく効果があるんだよね。」
リージュ「クエストが始まったらよく確認してみて。本当はガッツってのは1からなんだけど、それが高い数値からスタートするの。」
リージュ「ルーンは装備すると能力が上がるから、おしゃれのためにも、強さのためにも、しっかり装備したほうがいいってわけよ。」
リージュ「わかった?ま、わからなければ何度でも説明してあげるけど。あたしもそうやって勉強していったからさ。」
リージュ「じゃ、頑張ってね!」

Lv.5 新入り級:バルトロメイ

バルトロメイ「よう!もちろん最初にオレに会いに来てくれたよな!?」
バルトロメイ「……いや、みなまで言わなくていい。お前の気持ちはわかってるから、さ。」
バルトロメイ「そんなお前に贈るぜ、愛の歌。聴いてください……、『複数ルーンをつけるにはユニットの覚醒が必要』~♪」
バルトロメイ「ルーンを複数、装備させるには、ユニットを覚醒させなきゃいけないぜ、ウォウウォウ。」
バルトロメイ「装備やシードスキルで攻撃力をあげることが攻略の上ではとっても大事さ、イェイイェハァーン!」
バルトロメイ「オゥ、オンリーユー……、君のため、強くなりたい~。今回のクエストでは、攻撃力が上がるルーンを装備して戦うぜ……、フゥーウー。」
バルトロメイ「ありがとうございました……。」
バルトロメイ「……フッ、オレにめろめろで声も出ないみたいだな。やっぱりヴァレリーは頼りになる副隊長参謀だぜ。作戦も立てられて、歌も作れて……、」
バルトロメイ「ハッ、まずいっ!この歌をつくったの、ヴァレリーだってバラすなって言われてたんだった!」
バルトロメイ「えーっと……、オレとお前のナイショ、な?」

Lv.6 新入り級:ヴァレリー

ヴァレリー「あれなら脳筋バカのたいちょーもちゃんと説明できるはず……。あとは、リュフトさんと協力して未然に問題を……、」
ヴァレリー「っと、なんでもないなんでもない。よく来たな。体験入隊、楽しんでくれてるか?」
ヴァレリー「改めて、オレはヴァレリー。第5番隊の副隊長だ。」
ヴァレリー「オレが教えるのは防御について。簡単に言うと、敵からのダメージを抑えて戦う方法だな。」
ヴァレリー「基本の方法は大きく2つある。1つめは、敵の攻撃力を下げるシードスキルを使うことだ。テラーロアーっていう種類のスキルだな。」
ヴァレリー「このスキルは、モンスター1体につき、5回まで重ねがけができる。心強いだろ?」
ヴァレリー「前衛のユニットがガード系のルーンを装備しているときにテラーロアーのスキルとあわせれば、前衛ユニットが撤退しないようにすることもできるしな。」
ヴァレリー「2つめは、パーティの組み方だな。ユニットそれぞれが力を発揮できるように適材適所に割り振るんだ。」
ヴァレリー「前衛は敵の攻撃からパーティを守る。そして回復ユニットがダメージを受けた前衛を回復する。その間に、後衛が敵にダメージを与える。」
ヴァレリー「例えばどうやるかっつーと……、ナイトルーンの活用だな。ナイトルーンは装備したユニットより後ろにいるユニットの被ダメ―ジを減らして守ることができるんだ。」
ヴァレリー「だからこいつを前衛に装備してもらえば、さっき言ったみたいな状態を維持できるパーティにしやすいってわけだ。」
ヴァレリー「じゃ、さっそく実践してみるか。大丈夫だ、失敗しても何度でも付き合うからさ。」
ヴァレリー「ホントに気にしなくていいぜ。……たいちょーで慣れてるから。」

Lv.7 新入り級:リュフト

リュフト「さきほどぶりですね。私はリュフト。第3番隊の副隊長を務めています。どうぞお見知りおきを。」
リュフト「さて、あのバカ……、失礼、隊長がバカをやらかさないうちに説明をしてしまいましょう。」
リュフト「この訓練では、ユニットの武器種とモンスターの外皮について学んでいただきます。」
リュフト「もうご存じかもしれませんが、改めてご説明を。武器種は全部で7種類です。斬撃、突撃、打撃、弓矢、魔法、銃弾、回復、ですね。」
リュフト「これらの武器種はモンスターの外皮属性によって有利不利が変わります。例をあげますと……、」
リュフト「硬い外皮には、打撃や銃弾が有利。柔らかい外皮には、斬撃や弓矢が有利ですね。ちなみに魔法と突撃は外皮に影響されません。」
リュフト「今回は、打撃と銃弾のユニットで柔らかいモンスターと硬いモンスターに挑戦していただきます。」
リュフト「ぜひダメージ量を比較してみてください。知識が経験へと変わることでしょう。」
「———。」
リュフト「……またなにかやらかしてないだろうな、あのバカ。」
リュフト「あぁ、申し訳ありません。説明に戻りましょう。あと少しで終わりますから。いえ、慌ててなどいませんよ?本当に。」
リュフト「武器には種類があるとお話ししましたが、シードスキルには、特定の武器種を扱うユニットの攻撃力を上げるものがあります。」
リュフト「今回はストライクソウルを使えるシードモンスターを派遣します。」
リュフト「このスキルには打撃と銃弾ユニットの攻撃力をあげる効果がありますから、しっかり使いこなしてください。」
リュフト「では、説明は以上です。……きちんと最後まで話を聞いていただけたのは、なんだか久々かもしれません。」

Lv.8 新入り級:ジャルキィ

ジャルキィ「ユーキユキユキ!バルトロメイは副隊長の入れ知恵でなにやら秘策があるらしいな。」
ジャルキィ「ならば私は……、」
ジャルキィ「ポエムでバトルだ!」
ジャルキィ「お嬢様たるもの、紅茶道、ホイール道、ときてポエム道までたしなんでいるのは当然だ!」
ジャルキィ「あ、私は本当にお嬢様だからな。これは嘘じゃないぞ。フリでもないぞ。」
ジャルキィ「では、ポエムタイムを始める!」
ジャルキィ「『スピリッツライズ ~Guts~』……ガッツを使うにはSpが必要ってまるで雪かきとスコップみたいだね。」
ジャルキィ「あがったガッツの数と比例して必要なSpが増えていくって大人って汚いとか、思ったり……、Young Days。」
ジャルキィ「でも、私もいつか、大人になってスピリッツライズとか、使うようになって。」
ジャルキィ「召喚Spだけで、一定のガッツ、あげられるんだ。まさしく、Spの節約だね。……Setsuyaku、……not Yakusoku。」
ジャルキィ「……ちなみに、体力も、少し回復するんだ……。……そして、……訓練で、使うのはスピリッツライズ……。……Setsuyaku、……not Yakusoku。」
ジャルキィ「……どうだ?ドキドキするうえ、ためになるポエムだろう。」
ジャルキィ「そうだ、ちょうどいい。この訓練のパーティはレベル7と同じ面子だからな。訓練を比較して、スキルの便利さを実感するといい。」
ジャルキィ「レベル7にはうちの副隊長、リュフトがいるはずだ。ついでに私のポエムを広めてくれてもいいぞ。」
ジャルキィ「ではゆけ!トキメキフルスロットルだ!」

Lv.9 ベテラン級

バルトロメイ「くっ!いまのところトキメキ指数は互角か……ッ!」
ジャルキィ「このままではらちが明かないな。ここでひとつ、リードさせてもらおう!」
ジャルキィ「私にも有能な副隊長がいることを忘れるなよ?カンペの準備は万端だ!」
バルトロメイ「なにっ!?この訓練はベテラン級の応用編だぞ!説明も難しいはず……っ!」
ジャルキィ「すべてはひとことでまとめてある。つまり……、ルーンの組み合わせには無限の可能性がある!」
バルトロメイ「長ぇ!」
バルトロメイ「……ひとことじゃないから、なにもわからない。」
ジャルキィ「私もだ。」
ジャルキィ、バルトロメイ「……。」
バルトロメイ「カンペを読みあげるしかねえ。」
ジャルキィ「一時休戦、だな……。」
バルトロメイ「えー……、ルーンには特殊な効果を持つものがある。組み合わせでいろんな戦術が生まれる……、らしい。」
ジャルキィ「たとえば、エンデュアルーンとタフネスルーンを組み合わせれば、致命的な攻撃を受けても、体力をほんの少し残して耐えられる……、とか、か。」
バルトロメイ「なる、ほど……?……なるほどな!その場合、ルーンの魔力値を鍛えて上げることで、耐えられる回数や確率も増していくんだな。」
ジャルキィ「訓練では、テラーロアーやウォールといったシードスキルを駆使してみろ。」
バルトロメイ「前衛のプロメテンドが撤退しないよう戦ってみて、ルーンの組み合わせによる強さを実感してくれ。」
ジャルキィ、バルトロメイ「では、訓練開始!」
ヴァレリー、リュフト「……とっさに出した追加のカンペでどうにかなったか……。」

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